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朝 雲の隙間から青空が見える天気雨

昼 晴天 空が広い

 

 

願望を想起して、文章にしたりするといろいろな物が吸い寄せられてなんとなく形になると感じる時がある。恵まれていると思う。しかし通常はどれだけ望んでも届かない事が殆どであるから分からない。

 

 

カント『道徳形而上学原論』

「善意志だけが(もちろんこの場合に意思は単なる願望のようなものではなくて、我々の力の及ぶ限りのいっさいの手段を尽くしはしたものの)あとに残るにせよ、善意志はあたかも宝石のようにその全価値をみずからのうちに蔵するものとして、それ自身だけで煌々と輝くのである、そして役に立つとか、或いは効果がないなどということは、善意志の価値をいささかも増減するものでない。そのようなことは、いわば宝石を嵌め込む台にすぎないのであって、なるほど台に嵌めたお蔭で普通の取引では便宜を得るとか、或いはまだ十分に目の肥えていない人達の注意をひくというようなことはあるかも知れないが、しかしそうしたからとて、その宝石を玄人筋に薦めたり、また宝石そのものの価値をきめることはできないのである。」

 

シンジタイネー

 

 

三島由紀夫豊饒の海 (一)春の雪』を読んでいる。読むには自分は若過ぎると感じる…

・心情描写の無双の深さ。

・主人公の美しさ、愚かさ、情緒の揺れ動き。一見不合理に感じる主人公の行動だが、それは実はとても人間らしい合理的なもの

 

 

「「(…)行為の戦争が終わってから、その代わりに、今、感情の戦争の時代がはじまったんだ。この見えない戦争は、(…)行為の戦場と同じように、やはり若い物が、その感情の戦場で戦死してゆくのだと思う。」

 

 

 

月 夢 海 満潮干潮 

「一旦月を得た以上、今後月のない世界に住むようになったとしたら、その恐怖はどんなに大きいだろう。たとえ彼がその月を憎んでいたとしても……。」

「月はあきらかで、風が木々の梢に吼えていた。」

「昼月のような呆けた白い顔をした女たち」

 

文学作品に月が出てくるとマーキングしてしまう。🌖

 

 

 

 

 

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  空腹 有り難さ 幸福を感じていても隅に居続ける不安と恐れ