10/17
朝 大学
1日雨 今日は本格的に寒くなった
『更級日記』
「奥山の紅葉の錦ほかよりもいかにしぐれて深く染めけむ」(「山の端、錦をひろげたるやうなり。」)
「いかにいひ何にたとへて語らまし秋のゆふべの住吉の浦」
「冬になりて 日ぐらし雨降り暮らしたる夜」
「秋をいかに思い出づらむ冬深み嵐にまどふ荻の枯葉は」
「青にびいろ」(濃い青)
「夜をあかすほど、千年を過ぐす心地す。」
「たぎりて流れゆく水、水晶を散らすやうにわきかへるなど、」
「旅居は雨いとむつかしき物と聞きて、しとみをおしあげて見れば、有明の月の、谷のそこさへくもりなく澄みわたり、雨と聞こえつるは、木の根より水の流るゝ音なり。」
「ひまもなき涙にくもる心にもあかしと見ゆる月の影かな」
作者の物語への愛
「物語ども、一袋とり入れて、得て歸る心地の嬉しさぞいみじきや。」
「晝(ひる)は日ぐらし、夜は目のさめたるかぎり、火を近くともして、これを見るよりほかの事なければ、おのづからなどは、空におぼえ浮かぶを、」
「人にも語らず、習はむとも思ひかけず、物語の事をのみ心にしめて、」
「物語の事を、晝(ひる)はひぐらし思ひつゞけ、夜も目のさめたるかぎりは、これをのみ心にかけたるに、」
「五月ばかりに、夜更くるまで、物語をよみて起きゐたれば、」
寒い。カフェでも手が悴む。ブレンドコーヒー、トースト。 何も起こらない1日。雨ばかり降っていた。電気ストーブを出した。