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朝 大学

1日雨 今日は本格的に寒くなった

更級日記

「奥山の紅葉の錦ほかよりもいかにしぐれて深く染めけむ」(「山の端、錦をひろげたるやうなり。」)

「いかにいひ何にたとへて語らまし秋のゆふべの住吉の浦」

 

「冬になりて 日ぐらし雨降り暮らしたる夜」

「秋をいかに思い出づらむ冬深み嵐にまどふ荻の枯葉は」

「青にびいろ」(濃い青)

「夜をあかすほど、千年を過ぐす心地す。」

「たぎりて流れゆく水、水晶を散らすやうにわきかへるなど、」

「旅居は雨いとむつかしき物と聞きて、しとみをおしあげて見れば、有明の月の、谷のそこさへくもりなく澄みわたり、雨と聞こえつるは、木の根より水の流るゝ音なり。」

「ひまもなき涙にくもる心にもあかしと見ゆる月の影かな」

 

作者の物語への愛

「物語ども、一袋とり入れて、得て歸る心地の嬉しさぞいみじきや。」

「晝(ひる)は日ぐらし、夜は目のさめたるかぎり、火を近くともして、これを見るよりほかの事なければ、おのづからなどは、空におぼえ浮かぶを、」

「人にも語らず、習はむとも思ひかけず、物語の事をのみ心にしめて、」

「物語の事を、晝(ひる)はひぐらし思ひつゞけ、夜も目のさめたるかぎりは、これをのみ心にかけたるに、」

「五月ばかりに、夜更くるまで、物語をよみて起きゐたれば、」

 

上田秋成雨月物語』「夢応の鯉魚」

 

寒い。カフェでも手が悴む。ブレンドコーヒー、トースト。 何も起こらない1日。雨ばかり降っていた。電気ストーブを出した。