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『人の歌をくちずさみつつ夕よる柱つめたき秋の雨かな』

 

与謝野晶子 『みだれ髪』

 

 

 

朝 郵便を祖父に送る。大学図書館 眠る眠る 『ロダン言葉抄』

昼 カフェイン飲料 「芭蕉俳句集」捗る

夜 コーヒー チーズケーキ 与謝野晶子『みだれ髪』 

 

ロダン曰く、「抵抗、征服すべき邪魔者、これが力を作り、性格を作る。」 

 

・『芭蕉俳句集』から

 

「うきわれをさびしがらせよ秋の寺」

「旅に病で夢は枯野をかけ廻る」

「此道や行人なしに秋の暮」

 

読んでいて旅に出たくなる

伊賀、越前、山中温泉湯殿山神社、瑠璃光山医王寺、那須温泉那須温泉神社、日光東照宮大神神社、信州長野善光寺

 

「あつかりし夏も過、悲しかりし秋もくれて、山家に初冬をむかへて」

 

 

 

カフェで文字を追っていると満ち足りた気分になった。でも不安と恐怖が「忘れるなよ」と言わんばかりに佇んでいる。

そんな時思い出した岩波文庫の『変身物語』上にこんな事が書いてあった。

 

「けれども、純粋な喜びというものはこの世にはなく、そこには何かの不安がまじるものだ。」

 

冷たい雨