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風が強い。日に日に寒くなる。木の葉もどんどん落ちる
南東の空にオリオン座
大きな流れ星をみたり
坂口安吾「海の霧」
4年前受験生だった時、ある試験の現代文の文章がなぜか印象に残っていて、でも作者と題名が思い出せずにいた。たびたび気になってその都度なんとなく探していたりしたけれど中々思い出せないし見つからなかった。
それが今日見つかった。坂口安吾の「海の霧」だった。入試の試験中に読んだ文章にもかかわらずここまで印象に残っているのは不思議だ。
海辺 女と男 全体的に灰色で霞んでいる雰囲気
見つかる前覚えていたのはこれだけの要素だった
ふと思い立って半ば諦めの気持ちと共に青空文庫で探してみたら見つかった。気になり出してから恐らく3年位。
認められないというのはほんとうに惨めで辛い
本を読んだ。心も考え方も豊かになったと確信している。けどそれで周りに受け入れられるかというとそうじゃなかった。認められるかというとこれも違った。寧ろ風当たりが一層厳しくなったように感じる。理解されないというのはこんな感じなのか。